男性とは違う女性の脱毛症

現在、日本国内で、薄毛、抜け毛で悩む男性は800~1000万人くらいもいると推定されています。

そのうち、約650万人の男性が、何らかの薄毛、抜け毛対策を施した経験があるようですが、男性が発症する脱毛症のほとんどは、AGA(Androgenetic Alopecia)と呼ばれる男性型脱毛症というタイプです。

この男性型脱毛症は、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが、毛根の奥にある毛母細胞に影響を与えて、成長期にある髪の毛の成長をストップさせ、休止期に入って脱毛させることで起こります。

早い人では成人した頃から発症し、40歳代に入ると約30%の人が発症するという調査データがあります。

そして、進行パターンは、額の生え際から後退してく、前頭部から薄くなる、頭頂部から薄くなる、これらの混合型というタイプがあります。

女性も、閉経を迎えて更年期に入り、女性ホルモンが減少して男性ホルモンが相対的に優位に働くと、男性型脱毛症と同じ症状を発症することがあり、これをFAGAと呼んでいます。

さらに、70歳以上になると、30~40%の発症率といわれていますが、男性のようにツルツルのハゲ状態になることはありません。

しかし、女性の場合は、男性とは全く違った原因で発症する脱毛症があります。

代表的なのは、びまん性脱毛症、分娩後脱毛症、脂漏性脱毛症、ひこう性脱毛症、牽引性脱毛症、円形脱毛症という6つのタイプです。

中でも、最も多くを占めるのが、びまん性脱毛症です。

このタイプは、睡眠不足、栄養が偏った食事、運動不足、喫煙、ストレスなどが要因となってホルモンバランスが崩れることが原因で発症します。

このように女性の脱毛症は、日頃の生活習慣の中に、さまざまな要因が潜んでいるというわけです。

また、男性のようにある部分から薄くなるのではなく、頭髪全体が平均的に脱毛し、地肌が透けて見えるようになるという進行パターンです。

その他に、分娩後脱毛症という女性特有のタイプがあります。

分娩後脱毛症は、妊娠から出産の間に起こる著しいホルモンバランスの変動が原因で多量の抜け毛が発生するという症状です。

一般的には、出産後1年~1年半くらいで自然と治癒しますが、出産経験者の約40%の人が経験しているようです。

しかし、女性の脱毛症は、男性に比べると比較的、治療しやすいといわれています。

男性型脱毛症は、男性ホルモンが関係し、遺伝的な要因が大きいのに対し、女性の場合は、今までの生活習慣を見直すことで、かなりの改善率が高まります。